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アルコール依存症 [病気とココロ]

結構、うつ病にも合併しやすいと思います。
うつ病、パニック障害の患者さんで、よくお酒を飲む人は
不眠症を訴えている場合が多いように思います。
不眠だから、お酒を飲んで寝ようと思うんだけど、
やっぱり寝られないから、どんどん量が増えていく。

あとは、いやなことを忘れるために、
お酒を飲む、というパターン。
これから起こるうれしくないことに備えて、お酒を飲む。
不安を忘れようと思って、お酒を飲む。

決していいこととは思えません。

アルコール依存は、睡眠薬だとか、安定剤だとかの依存よりもやっかいだと、
私は思っています。
だいたい、アルコール依存になる人は、
お酒が好きですよね。
お酒が嫌いな人は、アルコール依存になりません。
好きなものを絶つ、というのは、とても大変なことです。

アルコールを飲んでいると、不眠を助長します。
アルコールを飲んでいると、不安を助長します。
アルコールを飲んでいると、肝機能を悪くします。
アルコールを飲んでいると、脳が萎縮します。

アルコールは悪者というわけではないのですが、
完全に良いものではないんです。
楽しんで飲んでいるうちはいいのかもしれません。
ストレス解消になるし、楽しいし。
でも、依存になるほど飲んではいけませんね。

ビールがおいしく感じられるこの暑い時期、
飲み過ぎには注意しましょう。

アルコールによる害については、また改めて。

認知症 [仕事のこと]

本人は、何となく気づいているかもしれませんね。
でも、だからこそ、すごく不安で、苦しんでいる方も多いのではないでしょうか。
逆に、家族の方が気がついていないこともあるかもしれません。

以前、「物忘れがひどくて」
と言う患者さんが、認知症の検査をしたら、軽度の認知症と診断されました。
その方は女性で、認知症とわかったときには相当ショックだったといいます。
これから、何もわからなくなったら、どうしよう、と言う不安がずっとあったそうです。
彼女は、あるとき考え方を変えたそうです。
「どうせ、いつかわからなくなるんなら、今を楽しみたい。
色々考えすぎずに、今、楽しく過ごしていきたい。」
それからというもの、彼女はとても明るくなりました。
認知症デイケアに行き始めてから、またさらに、毎日楽しくて仕方が無い、と
にこにこ過ごせるようになりました。

認知症と診断されるずっと以前から、
うつ病として治療していた方でした。
認知症と診断されてから、うつ病の方はおさまっているようです。

何をきっかけに、病気が進行するのか、良くなるのか、
そのときの運でもありますね。
彼女は、認知症という、新たな病気を背負いましたが、
その代わり、うつ病は半分以上下ろせたと思います。
彼女にとって、人生が楽しくなったのなら、それは良かったのかもしれません。

認知症は、すごく悪者のように思われがちですが、
それは、どの側面を見て、なのでしょうね。
認知症は必ずしも悪者ではない、と、私は思います。
自分のことができなくなる、というのは困ったことかもしれませんが、
長い人生の中で、今まで一生懸命家族のために尽くしてきた人を、
ないがしろにするのは、とても悲しいことです。

もっとも、日本の現状で、仕事をしながら、家族を介護するのは非常に大変なことですが。

認知症とうつ病 [仕事のこと]

区別難しいですね。
ご高齢の方では、特に区別が付きにくいです。
うつ病だと思っていたら、CT撮ってみたら、脳萎縮が強かったり。アルツハイマーだった、とか。
薬の選択が難しいです。
家族に説明するのも大変。
治療に反応しにくいのが、悲しいです。
うーん、困った…

いろんな人がいるもんだ [仕事のこと]

今日は、なんだかいろんな人がいた日でした。

外来では、昨日ほかの病院から退院してきた患者さんが、
何をしてほしくて来たのかわからない状態で受診して、
「不眠症の治療は、治療効果に個人差があるから、
薬が止められるかどうかとか、今はっきり申し上げられないんですよ」
と言ったら、怒られてしまいました。
「医者のくせに、なんてことを言うんだ!!!!!」
と、おしかりを受けたのですが…
気に障ってしまってごめんなさい。

病棟では、新しい入院患者さんが、
うつ病だろう、ということで老健施設から抗うつ薬を出されていましたが、
MRIを撮ったら、見事に認知症らしくて。
検査はしてみるものですね。
認知症に合併した、老人性うつ病の可能性もありますが、
いずれにしても、抗うつ薬は効果が出にくいです。
これから、どうするんでしょうか。

以前から入院していた患者さん(男性)は、
「ここの病院、女が強いんだもん!」

いや~、そりゃあ、処置するのに、あっち向いてもらったり、
こっち向いてもらったり、それが大変なんですもの。
でも、その患者さんは文句言いながらも、悪態つきながらも、
笑顔を見せてくれるので、大好きです。

世の中には、本当にいろんな人がいます。
でも、1人1人がみんな一生懸命生きているんです。
そんな一生懸命な人たちが、私は大好きです。

出会いの神秘 [日々のあれこれ]

大げさ、と思われるかもしれませんが、
出会いって、不思議だと思うのです。
でも、それって実は運命づけられているのかも。
偉大なる力が働いて、出会うべき人が出会う。
それこそ、運命の赤い糸、ですね。

先日、ほかのブログで、素敵な方と出会いました。
出会った、と言っても、実際に顔を合わせたわけではありませんが、
この方も、私のやりたいことを、一歩進んでされている。
そんな方と出会うのは、正直なところ悔しいです。

でも。
たくさん見習わないといけないな、と思っています。
それに、素敵な方なんです。
人生楽しんでいる。
色々苦労されているようですが、
それでも、今をとても楽しんでいらっしゃる。
私も見習いたいです。

必要なとき、必要な人と出会います。
どんなに遠い存在でも、出会えるんです。
どんなときでも、出会いは大切にする必要があり、
どんなときでも、ある程度理解し合う。

それこそ、人間だからできることです。

一生懸命ですね。 [病気とココロ]



わんちゃんたちの一生懸命な姿。
かわいいですね。
それに比べて、うちの受験生の、なんて怠惰なこと。
全く、今日一日、何していたのでしょうね。

何していたんだかは知りませんが、
言葉遊びゲームを夕方にやっていて、それが終わると、
ぼーっとして座っていたようなので、
「今日は一日休業ですかね?」ときいたら、
「やるもん」と言って、二階に上がっていったんですけど。
少しして、パパが上がっていって見ると、
ベッドに潜り込んで寝ていたそうです。

「頭痛くなったんだもん」

さっきまで、楽しそうに遊んでいたじゃん。

まあ、よくありますよね。
いやなことをしなきゃいけなくなると、急に体調が悪くなること。
まさにその典型です。
心身症の始まり、と言いますか。
結局、心身症もそういうことなのですが、
それをうまくコントロールするのが、人間です。
コントロールできなくなると、病気だ、と言うことになります。

緊張する、と言うカラダに負担のかかることが起きてくると、
ぜんそく発作が出たり、腹痛、頭痛、下痢など、
いろんな症状が出たり。
それがすぐに治らなくなると、心身症といわれる範疇に入ってきます。
わがまま、と言われても仕方が無いようなところですが、
でも、病気であるのです。

一生懸命、いろんなことをするのはいいのですが、
いつも心に余裕があるといいですね。

カラダを動かす [セルフケア]

今日、久しぶりに庭の草むしりをしました。
今年は、なんだか忙しくて、あまり手入れしていなかったので、
結構すごいことになっていて…
しかも、蔓性のなんだかすごく強い草が伸び放題で、
ものすごくやりがいがありました。

結局、朝1時間半ほどかかって、どうにか許容範囲までは片付けましたが、
まだ残っています…

午前中、暑かったといっても去年ほどではなく、
カラダを動かすのにはちょうどいいくらいでした。
結構、草むしりは気持ちがすっきりします。
片付けがとても苦手な私ですが、
最近は結構積極的にものを捨てるようになりました。
片付けるのも、カラダを動かすということで、少し積極的にやろうかと…
ちょっと、今までの自分(何にもせずにぼんやり過ごしていました…)を反省。
そうはいっても、どれくらい動くようになるか、
非常に疑問ですが。

カラダを動かすことは、気分転換には大変重要なことだと思います。
じっとしていて、気分転換ができる人は少ないと思います。
運動するなり、家を片付けるなり、
何かしらカラダを動かした方が、気分転換には良いのではないでしょうか。
食事のあと、じっと座っていると眠くなってしまって…
と言うのなら、その時間に合わせて散歩に行くとか、
買い物に行くとか。
とにかく、家に閉じこもっていないで、外に出ていただきたいですね。

外の空気を吸い、日光の力をたくさんもらってくださいね。

気がつけば [日々のあれこれ]

このブログも、総閲覧数が20000を超えました。
ブログ始めてから5ヶ月ちょっとになりますが、
はじめに思った以上に閲覧数が伸びているのに、
とても驚いています。

いろいろあって、自分も不安定ですが、
これからも自分の思っていることを、
元気になれるネタを心がけつつ、発信していきたいと思っています。

これからも精進していきます。
よろしくお願いいたします。

ターミナルケア [仕事のこと]

今の職場は、入院患者さんの殆どが高齢者なので、
色々な意味でのターミナルケアが必要です。
ターミナルケア、と言うと、末期がんの患者さんのケアのように思われがちですが、
それだけではなく、人生の終末期にある方々すべてに当てはまります。
人間の、素敵な人生の終わりを見届けるケアを、ターミナルケアと言うのだと思っています。

ターミナルケアの考え方は、人それぞれだと思います。
それこそ、若いがん患者さんのターミナルケアと、
超高齢者の、老衰といえる状態の方のターミナルケアでは、
全く考え方違っていると言ってもおかしくないでしょう。
ただ、共通していえることは、
「安心して人生を終えられるように」お手伝いをする、と言うことでしょうか。

勤務していて思うことは、本当に人によって考え方が違って、
家族によっても考え方が違う。
どんなことをしてでも、生きていてほしい、と願う家族もいれば、
もう十分生きてきたんだから、苦しみを長引かせたくない、
だから、最低限の医療で十分、と言う家族もいる。
何が正しくて、何が間違っているかなんて、
全くわからないことですが、
患者さん本人と、家族が納得ができる形で、最後が迎えられるのがいい。
そのように、お手伝いがしたい。
いつもそう思って仕事をしています。

人生の終わり、皆さんはどのように迎えたいと思いますか?
私は、できれば何もせず、痛みや苦しみだけを取り除いて、
あとは自然に最後を迎えたい。
そして、お墓なんていらないから、山の中に、森の中に散骨してほしい。

実行してくれないかなあ…

若いのに… [日々のあれこれ]



怖いですね。
突然、何が起きるかわからない。
日頃の健康管理を十分にしていても、
身体の中、直接見ることができるわけではないので、
危険を完全に除去することはできないです。
とても怖いことです。

なんか、こんなのを見てしまうと、
人生、いつ終わりがくるかわからないんだから、
今の瞬間を一生懸命生きていかなきゃいけないんだなあ、と
改めて思いました。
小さなことでくよくよしていても仕方が無い。
自分のやりたいことを、自分の気持ちを大切に、
積極的に生きていこう。

そんなことを考えてしまいました。

それでもやっぱり、悩むでしょうし、
後ろ向きになることもあるでしょう。
でも、今の瞬間を大事にしていきたい。

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