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薬物療法の必要性 [治療について]

パニック障害、軽症うつ病、自律神経失調症、その他のストレスから発生する病気の場合、
薬物治療を選択するのに非常に気を遣います。
特に、パニック障害や自律神経失調症など、
うつ病ではないけどうつ病に準じて治療をする必要があるものの場合、
抗うつ薬を最初から処方すると、必ずといっていいほど拒否反応を示してくれます。
「自分はうつではない!!」
という思いが強いのでしょうね。

最近の主流として、うつ病ではなくても積極的に抗うつ薬を使いましょう、
という傾向があります。
特に、自律神経失調症は、パニック障害と並んで、
かなり早期から抗うつ薬の適応症に含まれていました。
しかしながら、自律神経失調症の方は、
自分はうつではない、ということを主張して、
なかなか抗うつ薬を使用させてくれません。

なぜ、抗うつ薬を使うか、というと、
抗うつ薬には、神経に直接作用して、神経の働きそのものを整える作用があるのです。
自律神経の働きが弱っていたり、ゆがんでいたりする場合、
神経そのものの働きを整える必要があります。
このような薬を使用することで、神経の過度の興奮や、過度の鈍麻を調整するのです。

パニック障害や自律神経失調症の治療では、
抗不安薬(通称安定剤)が、今は一般的に用いられています。
確かに、一時的に神経が落ち着く(働きが鈍くなる)ので、
過敏に反応することは無くなりますから、楽になります。
しかし、安定剤の効果は一時的なもので、永続的なものではありません。
だから、癖になるのでしょう。

うつに対する薬剤は、近年本当に種類が増えました。
にもかかわらず、確かに副作用は存在しており、
人によっては副作用が元で継続できない場合もあります。
しかし、種類が増えたことで、選択の幅も増えています。

いろいろ抵抗はあるでしょうが、早期から症状にあった薬剤を使用することで、
つらい症状が続く期間は確実に短縮されます。
よく、主治医と相談して、自分に合った薬剤を探してもらうことが重要です。


薬物治療について、何回かに渡って書いてみようと思います。
自分が治療に当たって感じたことなど、一般的でないかもしれませんが、
少し述べてみたいと思います。
何かご意見等ありましたら、コメントしていただけますと幸いです。
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