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安定剤(抗不安薬)の使用 [治療について]

気分がいらいらするとき、なんだか泣きたくなったとき、
私も時々お世話になっています。

抗不安薬=安定剤

効果は抜群ですね。
効果の強弱はありますが、ほとんど100%の割合で効果あります。
飲めば、なんだかポワーっとしてきて、
気分が落ち着きます。
効き過ぎると、眠くなるのは、
安定剤が神経の働きを落ち着かせるからです。

抗不安薬にも、何種類も種類があります。
使い分けは、主に作用時間で考えますが、
場合によっては、その薬のもつ精神安定作用以外の効能を考慮することもあります。

うつ病、パニック障害、自律神経失調症のどれでも神経の過敏な反応には効果があります。
一時的に神経の働きを鎮め、安定感を感じさせます。
しかし、残念なことに神経の働きそのものを直す作用はありません。
それでも、ほとんどのケースで治療導入時には安定剤の使用を検討します。
そして、ほとんどの方に、短期間でも安定剤を処方することが多いです。

安定剤は、すぐに効果が発現するので、
非常に人気の高い薬剤のひとつです。
短時間でよく効く薬は、効いてくるのが実感でき、
効果が切れるのも実感できる、ということをよく耳にします。
長時間効いている薬は、なだらかに効果が発現し、なだらかに効果が減少する。
効いているのかいないのかわからない、なんていう人もいます。

時と場合によって使い分けますが、
もしも、薬を長期間使いたくない、という希望があるのなら、
短時間作用型の薬よりも、長時間作用型の薬を使った方がよいと思います。
ただし、何となく効いて何となく効果が切れるので、
効いているのかどうかよくわからないけど、
そういえば症状が減っている、という効果の発現をします。
短時間作用型のように、急に効いてきて急に切れるような薬は、
その切れ味の良さ故に癖になりやすいといわれています。

そうはいっても、処方する方は、患者さんの状態を見て処方するわけですので、
できるだけ服用については約束を守ってください。
大事な治療なので、あんまりいやがらないで使用していく必要はあります。

次回、安定剤が癖になるかどうか、とか
安定剤を飲んでいると呆けるのか、といった俗説について、
少し述べてみたいと思います。
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