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大好きな自分をもっと大切に [病気とココロ]

今日、受診された患者さんが、診察中に泣いてしまいました。
別に、泣かせるつもりはなかったのですが、
いつもは、つらい、といって診察開始直後くらいに泣き出すのですが、
今日はちょっと様子が違って、診察半ば以降、私が少しお話ししだしてから、
泣き始めてしまいました。

何か、自分の処理能力を超えていると思われることを振られて、
それをいやだと感じている自分に嫌悪感を抱いてしまって、
自分なんか、消えて無くなってしまえばいい、と思ってしまったようです。
通院の時に、さきたま大橋を通るのですが、
この橋から飛び降りたら、楽にいなくなれるのかな、と思ってしまったと言います。
飛び降りないで病院まで来られたのは、
そう思った瞬間に、私の顔が浮かんだそうです。

よかったね。そこで止められて。
私の顔も役に立ったようで。

そのとき、彼女がどれだけ自分のことをいやになっているか、
すごく感じ取れました。
聞いてみたんです。
「私が、以前に自分のことが大好きにならないと、元気になれないよ
といったのを覚えてますか?」

「忘れてました。今、思い出しました。」

彼女、いつも自分が役立たずで、何にもできない、
ということを訴えるんです。
それを、家族に言われるのがすごくつらい、
義母に、義姉と比べられるのが、すごくいやだ、といいます。
自分なんか、役に立たないだめ人間だ、と言いながらも、
実のところ、自分が評価されないのが不満だったりして。
本当は自分のことが大好きなのに、
自分のことが大嫌いというふりをする。

人にかまってほしいから、こうなるのかな。
とっても寂しがりやだから、こうなるのかな。

彼女が、いまいち病気をよくしないのは、
このような気持ちがあるからなのかと思います。
素直に、自分のことだ~い好きと、認めることができたら、
きっともっと楽に生きていけるような気がする。

彼女にも、宿題を出しました。
1日1褒め。
1週間実行すること。

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