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脱力 [病気とココロ]

力が抜ける、と言うことは、悪いことではなく、
むしろいいことだと思います。
今日は、うまく脱力で来た患者さんに出会いました。
とっても素敵な笑顔で、
こちらもうれしくなりました。
すっと、その笑顔が続きますように。
心からお祈りしています。

人との出会い、縁というのは、不思議なもので、
良い出会いもあれば、お互いにとってマイナスになってしまう出会いもある。
今の職場に来て、いろんな出会いを経験しました。
うれしい出会い、腹立たしい出会い。
信頼関係が築けた出会い。
誠意のない出会い。
良くも悪くも、色々な経験をしました。
でも、結局のところ、今の職場で自分のはたした役割って、
何だったんだろう。
一生懸命仕事をしているつもりだったけど、全然足りなかったのかな。
こんなでは、評価されないのかな。
誠心誠意やってきたつもりだったけど、
足りないのかな。
色々考えているうちに、またカラダに力が入るようになってしまいました。

最近の私は、本当に脱力していません。
だらんと脱力できていなくて、
いつも背中ががちがちです。
脱力の仕方を、忘れてしまいました。

うまく脱力すると、ココロもカラダも安心します。
安心しているとき、脱力しやすいです。
脱力することで、気持ちがリラックスします。
入っている無駄な力を抜けば、カラダの省エネにもなります。
いい脱力は、元気を持続させることができます。

脱力できるようになるよう、調整したいと思います。

病気はいやですね [日々のあれこれ]

当たり前ですけど。
それを治すお手伝いをして収入を得ているのに、
やっぱりいやなものはいやです。
どんな病気でも、ない方がいい。
内科でも精神科でも、眼科でも皮膚科でも、
そのほかどんな病気であっても、
病院にかからなければいけないような病気はいやです。

特に、子供の病気はいたたまれなくなります。
予防できない病気はともかく、
予防できる病気は、やっぱり予防しておきたい。
でも、予防接種も、することで体調が悪くなったり。
1人の親として、すごく悩むところです。

昨日、夜遅くに弟からメールが入りました。
弟の2番目の子供(女の子)が緊急入院した、とのこと。
肺炎で、熱性けいれんだったそうです。
1歳と数ヶ月だったはず。
とても怖いです。
私の知り合いに、インフルエンザ脳症で脳の半分がやられてしまったお子さんをお持ちの方がいらっしゃいます。
もう1人は、細菌性髄膜炎のお子さんで、耳が聞こえにくくなってしまったというお子さんをお持ちの方がいらっしゃいます。
そんな人もいるので、結構怖い。
無事に、後遺症が残らず、治ってくれるとうれしいです。

子供の健康管理、自分よりも優先順位が上です。
自分よりも、全世界の子供が病気にならないよう、祈っております。

弱り目に祟り目 [日々のあれこれ]

本当に、最近の私です。

あちこちから攻撃を受け、
家にまで…
子育ても仕事も大変です。

仕事上の攻撃はないんですけどね。
勝手に自分が自分勝手なことをしていると思い込んでいるところもあって。
結局、申し訳ないことに、希望が通ってしまいました。
それはそれで心苦しくて。
何しているんだろう。
自己嫌悪。

自分自身が元気ないのに、患者さんに言う言葉だけは立派で。
自分をどうにかしなきゃいけないのに。
本当に、仕事をしている自分が悲しくなります。

でも、しごとだから。
ありがたいことに、「ずっとここにいてね」と言ってくれる方もいて。
でも、本当に続けることがいいのかどうか、
今は自信が無いです。

患者さんにはね、充電しなさい、とか、休養しなさい、っていうくせに、
自分はダメですね。
そのうち、聞いてもらえなくなります。

心からの言葉は、心に響くものです。
こういうとき、本当の言葉が心にしみます。
音楽も、心から出でているものは、人に届きますね。
そして、その音楽は、人を癒やしてくれます。
そんな音楽が、世の中に満ちていくことをねがって。


反省  自分を充実させる [病気とココロ]

自分を振り返ることを反省と言います。
振り返って悔い改めることを、一般的には反省というのではないかと思いますが、
そこまでする必要もなく、
とにかく自分の生活を振り返る。
そうすると、自分が今まで何をしてきたのか、してきていないのかわかる。
自分がこうなったのは、あの人のせいだ、というような
そういう振り返りではなく、
自分は、いままで何を考え、どのように振る舞ってきたのだろう、
ということを反省する。
そして、自分の「核」を埋める。

今日、診察した人は、
自分の核ができないまま大人になってしまったような方。
自分が人に暴力ふるったのは、その人が自分を責めたせい。
自分がライブで途中ばててしまったのは、ステージが暑かったから。
楽しくなさそうに見えるのは、それを指摘した人が、
自分の立場をよく見えていなかったから。
自分がうまくいかないのは、みんな人のせい。
自分は悪くない、っていうことをさんざん言う。

人生、善悪ですべてのことを分類するのは大変でしょう。
むしろ、善悪で判断できないことの方が多いのではないかと思います。
そして、無理矢理善悪で判断しようとすると、
間違った判断を人に植え付けてしまいます。

自分が正しいとか、自分が間違っているとか、
自分がいいとか、自分が悪いとか。
そんなことは、見る人によって違うのだから、
まず自己表現を的確にできるようになるために、、
自分自身のことをよく見ること。そして、反省すること。
人を悪者にしないこと。人の善し悪しを勝手に判断しないこと。

そして、自分の断片を拾い集めて、充実させる。

これが、一番必要なものなのだ、と思います。

自分のことを好きになる。  その2 [病気とココロ]

以前にも、同じような題名で書いたことがありました。
この課題って、永遠のテーマみたいです。
私にとっても、一番重要で、一番難しい。
すぐに自分のことがいやになってしまいます。
何で、こんなに弱い人間なのでしょう。

今日一日の出来事を反省しても、
ものすごく自分がいやな人間に思えてなりません。
八方美人といわれてもいいけど、
自分の都合を人に押しつけないようにしたい、
できるだけ、みんなが気持ちよく仕事ができるようにしたい。
そう思っていても、自分のわがままだと言うことがわかっていても、
やっぱり自分の希望が受け入れられないと、
心が曲がってしまう。
閉じてしまう。

そして、そうなった自分がすごくいやになる。

人には、自分を大切にして、
自分のことが大好きにならなかったら、
元気なんて出ないよ、なんて言っておきながら、
一番できていないのは、自分だって。
情けない。

自分が元気でいられるように、
自分のことを好きになって、
自分を大切にして、
自分のことをよく見てあげないといけない。

何よりも、自分が大切。

それはわかっているはずですが、
でも、気がつくと、自分のことを責めています。

人に注意する前に、自分が実行しなければ。
もっと自分のことをかわいがります。
自分のことを、もっとよく見て、だいじにしよう。

弱いなあ、と思います。 [病気とココロ]

今日は、朝から出かけて、
暑い中、疲れました。
これから半年間、娘の受験が終わるまで、
こんなことが増えるんだろうなあ、と思うと、
結構げっそりします。
でも、がんばっている(と思われる)娘のために、
ママはがんばらなきゃ。

そう思うのですが、やっぱり弱いなあ、と思うのは、
まだまだ先が長いような気がして、どんよりしている、ということ。
困ったものです。
結局は、自分の自由になることではなくて、
相手があって、それに都合を合わせていかなければならないこと。
それが何回も何回もあること。
そこに、自分のための習い事が入ったりするので、
とにかく時間設定が難しいこと。
できるだけ、自分のことは後回しにして、娘優先にしようと思うのですが、
自分のわがままで何となく難しいと思うこと。

娘のため、と思っても、やっぱりしんどい。
あれもこれも面倒くさい。
そう思ってしまってはいけませんね。
がんばらなきゃ。

がんばろう、がんばろうと思っていても、
くじけてしまうことは多々あります。
くじけてしまってはいけない。
そう思う必要はないのではないかと思います。
くじけてしまっても、また、立ち上がろうともがくことが重要なのではないかと思います。
もがけなくなったら、重症です。

弱いなあ、と思うのも、絶対悪いことではないかな。
人間だから、弱くてもいいのかな。
強い人間ばかりではない。むしろ、弱い人間の方が多い。
当然のことですが、再度認識して、
自分も弱さをしっかり自覚していきたいと思っています。

補足します [病気とココロ]

前回の記載に、誤解があるといけないので。

まず、パーソナリティー障害について、立派な病気と言ったのは、
以前、昔ながらの「人格障害」ということばを使ったときに、
「それでは、病気とは言えないのですね」
と言われたことがあったからです。
パーソナリティー障害も、治療対象になる病気だと思います。
但し、うつ病とは異なる治療が必要だと思うのです。
実際、うつ病の治療をしていてもなかなか改善しないことがあります。
対症療法を行いながら、行動療法など取り入れる必要があるのかもしれません。

結構、抑うつ気分を伴うことが多いので、
鬱として対処されてしまうケースも多いのではないでしょうか。
なかなか対処法が難しい部分だと思います。

今、日本の心療内科をうたっている病院の多くは、
精神科医が心療内科を担当しています。
確かに、精神医学の分野に入ってきますので、
精神科の医師のほうがうまくこなせるのかもしれません。

私が心療内科にこだわっているのは、
身体の不調を訴える方の中に、
身体の問題だけを治療しても良くならない人が多いことを、
今まで何度も経験しているからです。
そして、自分自身もそうだからだと思います。
本当は、自分なんかにかからずに、
精神科の病院に行った方が良くなりそうな患者さんもたくさんいらっしゃいます。
なんと言っても、精神科のお医者さんは精神疾患の専門家ですから。
色んな対処法を持っているはずです。

外国では、精神科のかかりつけ医や、
かかりつけのカウンセラーを持つ人も、少なくありません。
しかしながら、残念なことに、
日本では、未だに精神科というと差別感があるようで、
精神科を毛嫌いする人が今でも多いと思います。
精神科がもっと気楽に受診できる場所になればいいと思います。

わたしは、あくまでも内科の医師として、
自分ができることを、自分の力の及ぶ範囲内で対処して行きたい、と思っています。
患者さんを一人の人間として、病気だけを見ずに対応して行きたい。
これが、私のスタイルです。

二次性うつと思いきや [病気とココロ]

彼女に振られて、うつになったということで、
その頃治療中だったお母さんから依頼を受けて
診察を開始した、20代半ばの男性。
うつ、という割には自分の好きなことであれば活動はできる、
自分の都合の悪いことにたいしては頭痛とかで逃げる
(本人は、本当に症状があるんだと思いますが。)
自分の思い通りにならないことには、拒否感強く、
人の話も右から左。
本来は、とても素直で、気の小さい人だと思うのですが、
その代わり、自己防衛本能のとても強いところがあり、
自分が攻撃されると、これでもか、というぐらい反撃してくる。
時には暴力もあり、本人もちょっとコントロールに困っている感じ。

今週初めに、彼のおばあさんの訪問看護に行っている看護師から、
彼の暴力の目撃情報があり、
ちょうど良かったので、家の様子を聞きたいと思い、
お母さんを呼んで、話を伺いました。

お母さんの話では、彼のおじいさんが、彼とそっくりで、
暴力もすごかったらしいです。
「いやになるくらい、にてるんです。」
ただし、おじいさんという人は、人に使われるのが嫌いだったため、
それなら、ということで1人で会社を興し、成功させてしまった、という
すごいパワーの持ち主。
そういうパワーは、彼は持ち合わせていないので、
そこが困ったところだと言います。

結論から言うと、彼はうつではありません。
最近多く見かける、ボーダーライン・パーソナリティー障害。
立派な病気ですが、うつとして対処すると、
全くよくならず。本人は、良くなりたいとの意思も薄いので、
治療はあまり有効ではありません。
根本的には、彼の意識改革が必要かな。
できれば、もっと自立させることが重要。
自立させて、自分の頭で考えて生活していくことが必要。
いままで、誰か何とかしてくれる、という考えで生活してきているので、
誰も何にもしてくれない、という意識に変えないとダメ。

色々な意味で、完全に自立することは難しいです。
私も、自立できてません。
ですが、何でも誰かが助けてくれる、という意識は働きませんよね。
自力でどうにかしなきゃいけない部分が、たくさんあります。
それが普通だと思うのですが、そういう意識がかけていると、
病的な感じになります。
良い自立心が必要ですね。

パーソナリティー障害もうつも、対処が難しいです。
時々、「私は精神科の医者じゃないんだよ~[ふらふら]
と叫びたくなります…

 [病気とココロ]

普通の人でも、気分の浮き沈みがあると思うのですが、
うつ病だとか、パニック障害だとか、パーソナリティー障害だとか、
そんな病気を持っている人は、
その気分の浮き沈みが大きく出ます。
浮き沈みのことを、波と言います。

良くなったり悪くなったり、
気分の波はいつも変化します。
大きな波だったり、小さな波だったり。
病気でない人の気分の波は、
穏やかなときの海の波と考えていいと思います。
これは、普通の人でも、
落ち込むこともあり、はしゃぐこともあり。
当然ですよね。

病気の人の多くは、気分の波は大時化、台風並みです。
急に元気になったと思いきや、急に落ち込んだり、
結構忙しく変化します。

治療の目的は、当然元気になってもらうことなんですが、
この気分の波を穏やかにすることも、
大きな目的だと思います。
たまに、患者さんに
「気分の波がなくならない」
ということを言われます。
それは、完全に気分の波がなくなるわけがありません。
いつも平常心に見える人だって、
心の中はわかりません。
訓練で、人に心の動きを見せないようにすることはできるかもしれませんが、
それはあくまでも外見上のこと。
実際には心の中は、嵐かもしれません。
気分の波がなくならないのは、当然のことなのです。

波を穏やかにするためには、まず、自分の波の高さを自覚する必要があります。
どの程度、自分の気持ちは動くのか。
どの程度、自分の気持ちは揺れるのか。
それを自覚した上で、解決法を見つけます。
プラスの波が来たときは、そのパワーを温存するように、
力をセーブするようにしてみてください。
そして、マイナスの波が来そうになったとき、
その温存していたパワーを少しずつ使えるようになったら、
とても楽になります。

温存していたパワーを使う、というよりも、
行動をセーブすることで、余力が生じます。
そうすると、疲れにくくなり、マイナスの波を防ぐことができると思うのです。

気分の波は、自覚することで楽にやり過ごすことができるようになります。
まずは、波があることを自覚しましょう。
すべてはそこから始まります。

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